2014年02月21日
本日発売!! がじゅまるブックス6 琉球の花街 辻と侏(じゅり)の物語

浅香怜子著
琉球の花街として知られる辻は、本土のものとは異なる成り立ちと性格を持っていることで知られている。
女達による自治、あるいは辻にかよう客との関係等々を歴史と伝承をふまえて解明しつつ、著者の活動=本土の門付け芸能としての「春駒」の継承、その伝播の南限としての琉球の「じゅり馬」との比較研究を通して、「辻」とは何かを明らかにする。
これまでの辻をめぐる議論を一新する女の立場からの「ものがたり」である。
多数の写真図版を収録し、資料性も高めている。カラーグラビア有り。
〈目次〉
はじめに-辻の名芸妓の死
一 琉球の花街
1 辻地域のこと
2 旧廿日正月とじゅり馬
3 辻の戦後
4 現在のじゅり馬の風景
二 辻村女の里(チージ)の暮らし
1 女性たちの組織
2 侏とチージの共同性
3 侏の暮らし
4 チージのもてなしと料理
5 盆切りと歳切り
6 侏の墓がないチージ
三 侏をとりまく社会的背景
1 侏と尾類
2 辻村女の里(チージ)に逗留した御前たち
3 生まれシマ(故郷)からチージへ
四 辻村の形成とその背景を考える
1 浮島那覇とチージ
2 チージの二つの集落について
3 古事集と辻旧廿日正月
五 チージと侏がつむいだ琉球芸能
1 御冠船芸能と男性芸能者たち
2 近世琉球王国の女性芸能者
3 琉球文化をつむいだチージと侏
六 徐葆光が愛でた琉球の女性
おわりに―本土の春駒から沖縄のじゅり馬へ
1 新春を寿ぐ春駒
2 春駒の門付け風景
3 春駒のはじまり
4 春駒の芸態
5 惹かれあう芸能の縁
A5、120頁、並製
定価(本体900円+税)
*著者紹介*
群馬県伊勢崎市出身
玉川大学卒業、日本大学大学院芸術学研究科
博士後期課程芸術専攻修了 芸術学博士
春駒じゅり馬民俗芸能研究会
アリラン民俗芸能研究会・主宰
がじゅまるブックス6より基本デザインを一新致しました。
Posted by 沖縄本といえば榕樹書林 at 15:56│Comments(0)
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