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2021年03月23日

本日発売!! がじゅまるブックス17 沖縄・宮古島 島尻の秘祭 ウヤガン 大城弘明 フォト・アイ

本日発売!! がじゅまるブックス17 沖縄・宮古島 島尻の秘祭 ウヤガン 大城弘明 フォト・アイ
 大城弘明著
 琉球列島の魂の基層をなす様々な民俗祭祀の中でも最も秘密のベールに覆われた祭と言われるウヤガンは、宮古大神島とその対岸にある島尻・狩俣の三カ所で執り行われている。この祭りは部外者には見ることを許されず、その実像は不明のままであった。
 1970年代に入り、一部解禁され、当時民俗学徒であり新参のカメラマンであった著者は許可を得て、その一部の撮影に挑むことが出来た。本書はその成果である。
 ウヤガンは男子禁制の祭りであり、又、その祭場には何人も入ってはならず、その他様々なタブーの中で行われる祖神を祭る行事である。
 神となったシマの女達が苦行ともいえる5日間に渡るその様は部外者を圧倒するものがある。
 この祭りも1990年代に入って中断し再開を志すも、そのメドはたっていない。このまま幻の秘祭とならねばよいのだが。
 尚、ウヤガンの他に、宮古の奇祭と言われるパーントゥの記録も収録されている。
 沖縄の民俗写真の精華と言っていい写真集である。

〈解説〉

島尻のウヤガン撮影記・・・大城弘明
島尻の祖神祭・・・川満信一
うやがん・・・富樫 守

A5判、112頁、並製
カラー16頁+モノクロ82頁、解説
定価(本体1,300円+税)

*著者、解説者紹介*
大城 弘明(おおしろ ひろあき)
1950年 糸満市に生まれる。
琉球大学経済学科卒業。
在学中(1968~72年)琉大民俗研究クラブ、写真クラブで活動。
1972年 フリーカメラマン(東京・岩波映画写真部の契約助手など)
1973年 沖縄タイムス社編集局写真部へ入社。
2010年 沖縄タイムス社定年退職、延長雇用で嘱託。 
2015年 沖縄タイムス社退職後、現在まで写真業に至る。
2016年 沖縄タイムス芸術選賞写真部門大賞受賞。

~写真展~
「地図にない村」 2010年 那覇市・県民ギャラリー
「沖縄・終わらない戦後」 2011年 横浜市・日本新聞博物館
「大城弘明・山城博明二人が撮らえた沖縄・終わらない戦後」 2015年 県立美術館
「琉球芸能の足跡」大城弘明×大城洋平2人展 2018年 那覇市民ギャラリー
「安田のシヌグ写真展」 2015年 国頭村・安田公民館 
「祖神(うゃーん)のいるシマ」写真展 2019年 宮古島市・狩俣集落センター
「大城弘明・与那覇大智二人展鎮魂と不屈の沖縄」 2019年 茨城県つくば美術館
「ガマ~イクサバの記憶」写真展 2020年 那覇市民ギャラリー

~著書~  
『沖縄島唄紀行』(共著)2001年(小学館) 
『写真集 地図にない村』2010年(未來社)
『写真集 鎮魂の地図』2015年(未來社)

川満 信一(かわみつ しんいち)
1932年 宮古島市(旧平良市)に生まれる。
琉球大学国文学科卒業。
元沖縄タイムス記者、「新沖縄文学」編集長、個人誌「カオスの貌」主宰。
詩人、評論家、ジャーナリスト。

~著書~
『川満信一詩集』(オリジナル企画)
『沖縄・根からの問い』(泰流社)
『ザ・クロス21世紀への予感 川満信一対談集』(沖縄タイムス社)
『宮古歴史物語』(沖縄タイムス社)『沖縄・自立と共生の思想』(海風社)
『琉球共和社会憲法の潜勢力』編著(未來社)
『沖縄発―復帰運動から40年』(情況新書)

富樫 守(とがし まもる)旧姓:渡嘉敷 守
1942年 兵庫県神戸市に生まれる。
神戸大学卒業。1971年に帰沖する。
琉大在学中、琉大民俗研究クラブに所属。
卒業後、高校教員となり、高教組役員を経験。
退職後、環境保護活動などに取り組む傍ら、「辺野古」へ通い現在に至る。


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Posted by 沖縄本といえば榕樹書林 at 12:30│Comments(0)がじゅまるブックス
 
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