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2017年07月19日

本日発売!! 空手研究



 空手研究社編
 『空手研究』は昭和9年、仲宗根源和によって刊行された雑誌で、当時の日本における空手界の要人のほとんどが関わって刊行された。しかし、どういう事情か1号が出たきりで終わってしまった。
 しかし1号きりとはいえ、その内容は濃密である。執筆陣は富名腰(船越)義珍を筆頭に、摩文仁賢和、本部朝基、親泊(遠山)寛賢等、日本で活躍していた先駆者のほとんどが、又、在東京沖縄県人の有力者も多数参加している。
 更に慶應大学をはじめとして当時の大学空手部の動向もおさえられており、今となっては他にはない貴重な情報が満載といっていい。
 『空手研究』の刊行時はまだ流派が未完成で、それは昭和13年同じく仲宗根源和によって刊行された『空手道大観』の頃まで続く。従って本書は黎明期特有の混沌(カオス)の情況をありのままに反映している。そしてこのカオスは次の大きな時代の母体なのである。

内容
静観を論じ動静一致に及ぶ〈冨名腰義珍〉/型を正しく練習せよ〈摩文仁賢和〉
拳と徳〈大濱信泉〉/空手一夕譚〈本部朝基〉/唐手傳〈小杉放庵〉
空手術の血壓及尿に及ぼす影響〈岡医学士〉/組手研究〈摩文仁賢和〉
知花氏の公相君〈親泊寛賢〉/禅と剣道〈宗演釋〉
少林寺の試験〈拳法卒業〉/唖者の如く語る〈野口哲亮〉
腰及び足の問題〈辻岡秀雄〉/前屈立〈中原清重〉
拳法修業の方針〈藤井勲〉/少女空手家の話〈宮良高夫〉
読書餘録〈清水行明〉/三世満足の生活〈天岫接三〉
昇段式の状況〈板東熙〉/慶應空手部創立10周年記念大会
空手界の近況/組手〈小西師範〉/東京商科大学空手部第一回大会
日本医科大学空手部創立3周年記念大会/空手術とは〈丸山清人〉
空手術に就いて〈長井武次〉/修業時代〈早川八郎〉
空手の有難味〈内間正清〉/支那拳法の話〈摩文仁生〉
気育〈特大拳骨〉/空手百題〈仲宗根源和〉
洗髄・易筋の二義について〈東恩納寛惇〉
易筋経について〈高木茂〉/易筋教義由来

   A5判、138頁
   定価(本体2,000円+税)
  

Posted by 沖縄本といえば榕樹書林 at 11:54Comments(0)空手・古武道

2017年07月19日

本日発売!! 蔡温と林政八書(りんせいはっしょ)の世界



 仲間勇栄(琉球大学名誉教授)著
 蔡温は琉球王国の政治家としては別格といっていいほどに多くの著作を残しているが、その中でも最も評価も高く、また実学の書として明治期に至るまで活用されたのは「林政八書」である。
 本書は蔡温の人と思想をふまえながら、「林政八書」がもたらした歴史的意義が現代においても有効性を持っていることを、その内容を厳密に正しく読み解くことを通して社会に提示しようというものである。
 本書第二部では「林政八書」の全文が翻刻と口語訳であらわされている。従って誰でもがその内容に直に接することができ、更に、附として収められた用語集、植物誌、索引によって周辺領域への理解が深まるように編集されている。

〈目次〉

第Ⅰ部 蔡温の人間像と風水的自然観
   第1章 蔡温の人間像
      第1節 「でぃきらんぬ」(劣等生)から三司官になった人
      第2節 フィールド調査のエキスパート

   第2章 蔡温の自然観を貫く思想―抱護の理論―
      第1節 蔡温らの首里城風水鑑定
      第2節 抱護の原初形態とその展開
   
   第3章 蔡温の山林観―風水地理を応用した育林技術と村落景観づくり―
      
第Ⅱ部 林政八書の世界
   序章 林政八書の成立・内容構成・意義
      第1節 先行研究小史
      第2節 林政八書の成立と内容構成
      第3節 林政八書の現代的意義―世界自然遺産と森林施業・
           風水村落景観の保全―

   第1章 杣山法式帳/第2章 山奉行所規摸帳
   第3章 杣山法式仕次/第4章 樹木播植方法
   第5章 就杣山惣計条々/第6章 山奉行所規摸仕次帳
   第7章 山奉行所公事帳/第8章 御指図扣/附章 山林真秘

参考資料
   資料(1) 林政八書の用語集
   資料(2) 林政八書の植物誌
   資料(3) 植物の和名・原文表記名索引
   資料(4) 林政八書関連年表

   A5判、上製、324頁+巻頭グラビア4頁
   定価(本体4,800円+税)

蔡温(さいおん) 【1682~1761】
琉球久米村の出身。近世琉球最大の政治家・思想家。
1710年、尚敬王の国師となり、琉球の政策全般にわたって
腕をふるい、近世琉球の最盛期を作りあげた。
多数の著作は、『蔡温選集』、『蔡温全集』にまとめられている。

*著者紹介*
仲間 勇栄(なかま ゆうえい)
1948年、宮古島市旧平良成川生まれ。
1975年、琉球大学農学部林学科卒業。
同年九州大学大学院農学研究科に入学するも、翌年退学。
1976年、琉球大学農学部技官に採用される。
2014年3月、同大学定年退職。現在、琉球大学名誉教授

受賞歴: 
      平成11年第21回沖縄研究奨励賞受賞
      平成17年度、19年度、21年度、22年度
      琉球大学プロフェッサー・オブ・ザ・イヤー賞受賞
      平成23年度日本林業経済学会賞(学術賞)受賞

主な著書:
     おきなわ福木物語(共著) 2015年 沖縄県緑化推進委員会
     島社会の森林と文化 2012年 琉球書房
     増補改訂 沖縄林野制度利用史研究 2011年 メディア・エクスプレス
     Bixia Chen and Yuei Nakama 2011 Traditional Rural Landscapes
     in Island Topography in East Asia. Nova Science Publishers, Inc.,
     New York.(共著)
  

Posted by 沖縄本といえば榕樹書林 at 11:53Comments(0)歴史

2017年07月15日

沖縄タイムス 読書面  『県産本コレ読んだ?』  No.40




2017年7月15日 沖縄タイムスより
  

Posted by 沖縄本といえば榕樹書林 at 00:00Comments(0)お知らせ