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2022年04月28日

金城厚著 『琉球の音楽を考える』 書評について No.1



2022年4月9日 沖縄タイムスより
  

Posted by 沖縄本といえば榕樹書林 at 17:55Comments(0)お知らせ

2022年04月27日

本日発売!! 『神と仏のスピリチュアルロード 生きゆく祈り・死にゆく瞑想』


 須藤義人著 
 日本人がかつて、「天竺」として憧れた異郷・・・。インド・ネパール・スリランカを含む広大な空間である「ジャンブディーパ」は、日本人にとっては遙かなる魂の故郷でもあった。琉球にも海の道を通じて、ヒンドゥの神々とお釈迦様の教えは伝わってきた。私は、2017年から2019年にかけて、アジア一帯に広まった神と仏を生み出した人々の心象風景を見つめてきた。テーラワーダ仏教の一僧侶となって、授かった戒名である「ダンマクサラ」(法善) の五感と心で観察し続けたのである。生と死の瞑想をしながら、人々の「生きたいという心」と「死にたいという体」を見つめて呼吸をし、徐々に「生きゆく祈り」と「死にゆく瞑想」を日常的にしている情景に溶け込んでいった。それによって、神と仏の故郷である「ジャンプディーパ」が、日本人にとっての理想郷「天竺」になる前の〈かたち〉を知ることにもなったのである。
   
   B5横版、並装、160頁
   定価(本体3,500円+税)

*著者略歴*
須藤 義人(すどう よしと)
1976年、横浜生まれ。
早稲田大学社会学部卒業(比較基層文化論)
沖縄県立芸術大学大学院博士課程単位取得退学。
現在、沖縄大学人文学部教授。
宗教哲学・映像民俗学、宗教実践者(スリランカ仏教僧・真言宗得度)
映画助監督(元NPO法人沖縄映像文化研究所理事)
著書に『神の島の死生学』(2018年)、『久高オデッセイ』(2011年)、
『マレビト芸能の発生』(2011年)他。映像作品に『久高オデッセイ』、
『古宇利島・神々の祭り』他。



  

Posted by 沖縄本といえば榕樹書林 at 12:39Comments(0)民俗・社会学

2022年04月22日

本日発売!! 平敷屋朝敏を聴く 西銘郁和評論集

 
 西銘郁和著
 琉球王国きっての名宰相と言われた蔡温は1734年、組踊『手水の縁』の作者として知られる平敷屋朝敏ら十数名を斬首刑にした。しかしその理由は今もって明らかになってはおらず琉球近世史最大の謎となっている。
 平敷屋朝敏の処女作品『若草物語』が書かれたのは1719年。近松門左衛門を中心に展開されていた「遊女物」「心中物」浄瑠璃の世界に触発された物語であり、二度にわたる江戸上り体験から生まれたものである。作品の主人公は遊女「若草」と「津ノ国」(現大阪府の一部) の武士「小笹露之介」という身分違いの若い男女である。
 朝敏の二作目は組踊『手水の縁』で、これは玉城朝薫が組踊を初演した翌年の1720年に書かれたもの。第一作が「津ノ国」(=大津) という国名から始まるのに対し、『手水の縁』の主人公は「玉津」と「山戸」という若い男女である。主人公名の設定に、いまだに印象深い江戸上りによる「大和」(=山戸) 体験が具体的に反映されている。
 波乱に富んだ平敷屋朝敏の晩年を予感させる、残り三作品『萬歳』『貧家記』『苔の下』の成立については本書中にお確かめいただきたい。

   A5判、上製、470頁
   定価(本体4,500円+税)

〈目次〉(抄)

第一章 平敷屋朝敏 人と作品
  (1) 若草物語
  (2) 手水の縁
  (3) 萬歳
  (4) 貧家記
  (5) 苔の下
  (6) 作品総論及び朝敏年譜

第二章 平敷屋・友寄事件について
  (1) 平敷屋・友寄事件を読む
  (2) 事件を巡るいくつかのこと

第三章 玉城朝薫と田里朝直
  (1) 玉城朝薫を読む
  (2) 田里朝直を読む

第四章 琉球芸能を観る、聴く
  (1) 琉球芸能小論
  (2) 折々の出逢い

第五章 組踊「手水の縁」の作者
  (1) 朝敏作者否定説への反論(新聞論争)
  (2) 「手水の縁」作者論争(総括)

(附録) 平敷屋朝敏作品集

*著者略歴*
西銘 郁和(にしめ いくかず)
1952年沖縄・与那城村(現うるま市)字池味(宮城島=高離島)生まれ
琉球大学教育学部卒業
小詩集『星盗り』/『西銘郁和詩集』
小論集『田里朝直の遠望』/ 詩集『時の岸辺に』発行
琉球古典芸能コンクール三線最高賞
労働者文学賞詩部門佳作
野村流音楽協会三線師範
貧家記研究会副会長、詩誌「風塵」主宰  

Posted by 沖縄本といえば榕樹書林 at 11:00Comments(0)芸能

2022年04月06日

只今、発売中!! 大城弘明写真集 ガマ―イクサバの記憶 沖縄戦から77年


 大城弘明著 
 元沖縄タイムス社写真部の専属カメラマンとして活躍してきた著者が、沖縄戦において住民被害の現場となった「ガマ」を撮りためた写真集。
 これらの写真は各所で個展として展示される度に好評を博しており、大城氏は展示に際して被写体となっていただいた戦争の被害者の方々に改めて取材のお礼を述べ、現在も記憶の掘り起こしと継承の活動を展開している。
 沖縄戦の惨禍を後々にまで伝える大きな成果であり作品でもある。

   A4判、並製、64頁
   発行所=photo HIMADO、発売元=榕樹書林
   定価(本体1,500円+税)

*著者略歴*
大城 弘明(おおしろ ひろあき)
1950年 糸満市に生まれる。
琉球大学経済学科卒業。
在学中(1968~72年)琉大民俗研究クラブ、写真クラブで活動。
1972年 フリーカメラマン(東京・岩波映画写真部の契約助手など)
1973年 沖縄タイムス社編集局写真部へ入社。
2010年 沖縄タイムス社定年退職、延長雇用で嘱託。 
2015年 沖縄タイムス社退職後、現在まで写真業に至る。
2016年 沖縄タイムス芸術選賞写真部門大賞受賞。

~写真展~
「地図にない村」 2010年 那覇市・県民ギャラリー
「沖縄・終わらない戦後」 2011年 横浜市・日本新聞博物館
「大城弘明・山城博明二人が撮らえた沖縄・終わらない戦後」 2015年 県立美術館
「琉球芸能の足跡」 大城弘明×大城洋平2人展 2018年 那覇市民ギャラリー
「安田のシヌグ写真展」 2015年 国頭村・安田公民館 
「祖神(うゃーん)のいるシマ」写真展 2019年 宮古島市・狩俣集落センター
「大城弘明・与那覇大智二人展鎮魂と不屈の沖縄」 2019年 茨城県つくば美術館
「ガマ~イクサバの記憶」写真展 2020年 那覇市民ギャラリー
「島尻のウヤガン」 2021年 那覇市民ギャラリー、宮古島島尻パーントゥの里会館

~著書~  
『沖縄島唄紀行』(共著)2001年(小学館) 
『写真集 地図にない村』2010年(未來社)
『写真集 鎮魂の地図』 2015年(未來社)


  

Posted by 沖縄本といえば榕樹書林 at 17:28Comments(0)美術・芸術・工芸

2022年04月06日

只今、発売中!! 松永優 染色作品集

 
 松永 優著
 著者は埼玉県出身、生地に金箔と銀箔を貼ってから藍染を施す作品を数多く手がける染色作家である。
 松永氏と沖縄との関わりは深く、復帰前、氏は染色の勉強のために初めて来沖された。と同時に、遡ること51年前の1971年11月10日、沖縄返還協定に反対するゼネスト運動に参加していた氏は、デモ行進の中で火炎瓶の炎に包まれた機動隊員を助けようとして消火にあたったのだが、逆に加害者として逮捕されてしまった。その後、長く拘禁され6年にも及ぶ裁判闘争において無罪を勝ち取ったが、波瀾万丈な人生を歩んでいる。
 本書は、2021年6月に佐喜眞美術館(宜野湾市)において開催された展示会の作品を中心に、松永氏のこれまでの染色作家としての活動をまとめた一冊であり、その高い芸術性を存分に表したものである。

   B5判、並製、98頁、装幀・デザイン:かやまデザイン工房 嘉山美智子
   発売元=榕樹書林、限定100部
   定価(本体1,800円+税)



  

Posted by 沖縄本といえば榕樹書林 at 17:28Comments(0)美術・芸術・工芸