2019年03月05日
本日発売!! 八重山の御嶽(ウタキ)―自然と文化
李 春子編(神戸女子大学非常勤講師)
沖縄本島から遠く離れて、開発と環境破壊の波も本島より少しはマシと思われている八重山だが、その実態は厳しいものがあり、聖地とされる御嶽でさえもその存在がおびやかされている。貴重な樹をおそう深刻な根腐れ病の発生に端的に示されている様に、御嶽とその周辺の森の文化は大きな危機の中にある。
本書は八重山の文化の基底にある御嶽の危機の背景を探るとともに、その保全の為に何をなすべきかを、直接の当事者だけではなく、関心を寄せる全ての人々が共に考え、力を尽くそうとの想いのもとに、八重山の主な御嶽60ヵ所を選び、その成立ち、その主神、現在行われている関連の祭祀、芸能、そして御嶽林の実状とその植生を記録し、御嶽に心を寄せる人への道案内としたものです。
〈解題論稿〉
八重山の御嶽―「祈り」と「祭り」の祭祀空間・・・李 春子
八重山の御嶽林の巨樹・巨木について・・・前津栄信
八重山と台湾の樹木保全の共通問題・・・傅 春旭
我が小浜島の稲作とお嶽・・・花城正美
A5、並製、274頁
附:樹種別植物と文化誌/八重山村落絵図/神歌他
定価(本体2,800円+税)
*著者紹介*
李 春子(り はるこ)
韓国釜山生まれ。
釜山女子大学、台湾大学卒業。
京都大学大学院人間環境学研究科博士課程修了。
学位取得、現在神戸女子大学非常勤講師。
Posted by 沖縄本といえば榕樹書林 at 16:52│Comments(0)
│民俗・社会学