2022年05月18日
只今、発売中!! 長嶺安一著 『沖縄文化論 そのⅡ 音楽』
長嶺安一著
本書は、2018年に刊行された『ヴァイオリニストの沖縄文化論 泡盛カンタービレ!』(ボーダーインク刊)の続編、そのⅡ「音楽」である。前書では、こよなく愛する「泡盛」について熱く語っていた著者だが、本書では西洋音楽史から日本音楽史、そして沖縄(琉球)音楽史の歴史を独自に比較説明しながら、沖縄音楽の特異性及びその民族性を明らかにしている。長くヴァイオリン演奏家として活躍された著者渾身の2作目!!
A5判、並製、95頁(カラーグラビア7頁)
定価(本体1,000円+税)
〈目次〉
プロローグ 音楽とは
第1章 西洋音楽史
1 赤毛の司祭(ミサをあげない司祭)
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741)
2 2人の共通項は何?
ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685-1750)
ゲオルク・フリードリッヒ・ヘンデル(1685-1759)
3 毒殺? 梅毒?
モーツァルト(1756-1791)
4 ベートーヴェン(1770-1827)とナポレオン(1769-1821)
5 ライン河に身を投げた男と生涯独身を通した色男
6 生涯を裕福に暮らした天才
フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)
7 ピアノとヴァイオリンの巨匠達
8 ロシアの音楽
9 城塞都市
10 大序曲1812年
11 西洋音楽史余話
12 その後の西洋音楽史
第2章 日本音楽史
1 琴棋書画
2 古代から近世へ
3 三韓楽
4 国風雅楽の成立
5 今様(歌)
6 盲僧と琵琶法師
7 平家琵琶
8 能楽の成立
9 平家琵琶と薩摩琵琶
10 尺八楽
11 明治維新後の日本の洋楽
12 国家 君が代
13 日清戦争(1894-1895)
14 蓄音機とレコード
15 日露戦争(1904-1905)
16 帝国劇場
17 童謡
18 楽器メーカー
19 ジャズ音楽
20 オーケストラ音楽
21 トーキー映画
22 著作権問題
23 日本音楽史余話
第3章 沖縄(琉球)音楽史
1 三線の伝来
2 おもろ
3 御新下りの“クェーナ”
4 あまうぇーだの“クェーナ”
5 打花鼓(ターファークー)
6 木遣(チヤイ)
7 舞方(メーカタ)三弦曲
8 仏教の伝来
9 路次楽
10 御座学(うざがく)
11 三村音韻
12 あかいんこ
13 組踊
14 慶長の役
15 湛水流
16 湛水流の系譜
17 聞覚流
照喜名名仙(1682-1753)
18 聞覚流の系譜
19 蔡温(1682-1761)と六諭衍義
20 屋嘉比朝寄(1716-1775)
21 知念績高(1761-1828)
22 当流の系譜
23 安富祖流
安富祖正元(1785-1865)
24 安富祖流の系譜
25 野村流
野村安趙(1805-1871)
26 野村流の系譜
27 安富祖流と野村流
28 伊佐川世瑞について
第4章 楽理解説
1 黒鍵とシャープ(#)とフラット(♭)とナチュラル(♮)
2 調子について
3 倍音について
4 音と音の関係、度について
5 和音(ハーモニー)について
6 音楽余話
第5章 比較音楽学
1 これからの沖縄音楽
2 音階構造から見た違い
エピローグ
写真資料編
*著者略歴*
長嶺 安一(ながみね やすいち)
1941年沖縄県那覇市生まれ。
日本大学芸術学部音楽科ヴァイオリン専攻卒。
ヴァイオリンを又吉盛郎、渡辺文江、常田良吉、岩船雅一の諸先生に師事。
和声法、対位法、作曲法を外崎幹二、岡田龍三、貴島清彦の諸先生に師事。
卒業後「沖縄交響楽団」コンサートマスターを歴任の傍ら、
ソロ・リサイタル、ジョイント・リサイタルを数多く開催。
著書に『はじめの一歩/ヴァイオリン入門ゼミ』(自由現代社)
『こどものためのバイオリン教本』(ドレミ楽譜出版社)などがある。
Posted by 沖縄本といえば榕樹書林 at 16:27│Comments(0)
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