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2020年07月27日

本日発売!! 島袋盛敏著 解題:仲程昌徳 『琉歌散歩』

本日発売!! 島袋盛敏著 解題:仲程昌徳 『琉歌散歩』
 島袋盛敏著 解題:仲程昌徳
 本書の著者、島袋盛敏は『琉歌大観』『琉歌全集』の編纂者として知られ、更には沖縄語研究の金字塔と言われる『沖縄語辞典』の稿本執筆者として、沖縄の言語、文学、芸能の研究に確かな根跡を残した人として知られている。しかし氏の残した本は多くが大著・大冊であり、一般の人が気楽に読めるというものではなく、名のみ残り、いつの間にか忘れられた存在となっている感がある。
 本書の元となったのは1960年に沖縄タイムスに連載された記事である。
 軽妙かつ酒脱な文章からは研究者というより、穏やかな市井の好々爺(こうこうや)というイメージが沸いてくる。
 琉歌を生活の中に取り入れ、人生の一部として楽しみ生きていた誇り高き首里人の想いを読み取っていただければ幸いである。
 解説は今、この領域の研究者として第一人者である仲程昌徳元琉球大学教授にお願いした。台湾大学から新しい琉歌全集が発刊(全4巻)されているが、その入門として活用されるのもいいだろう。

〈目次〉

触発する琉歌 仲程昌徳

琉歌散歩 島袋盛敏
  私の歩いた道1~10
  名所の歌1~44
  かれよしの歌1~26
  望郷の歌1~附録

   B6判、並製、206頁
   定価(本体1,800円+税)

*著者紹介*
島袋 盛敏(しまぶくろ せいびん)
1890年(明治23年)沖縄首里に生まれる。
沖縄県師範学校卒業。
金武、北谷、宜野湾、浦添、伊波の各小学校訓導。
沖縄県立第二高等女学校、東京成城学園高等女学校教諭を歴任。
1970年1月没。
編著に『球陽外伝 遺老説伝』(訳)、
『琉球の民謡と舞踊』、『沖縄語辞典』
『琉歌大観』、『琉歌全集』

仲程 昌徳(なかほど まさのり)
1943年8月 南洋テニアン島カロリナスに生まれる。
1967年3月 琉球大学文理学部国語国文学科卒業。
1974年3月 法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了。
1973年11月 琉球大学法文学部文学科助手として採用され、
以後2009年3月、定年退職するまで同大学に勤める。
主要著書『山之口漠―詩とその軌跡』(1975年、法政大学出版局)を皮切りに
沖縄県内外の出版社より多数出版。
最新刊は『南洋群島の沖縄人たち』(2020年、ボーダーインク)


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Posted by 沖縄本といえば榕樹書林 at 12:35│Comments(0)芸能
 
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