2011年06月16日
沖縄から芸術を考える
沖縄県立芸術大学・芸術文化学叢書1
沖縄を機軸に、芸術の諸相を斬新な視点から切開した好論文集。
〈目次〉
献辞
序詞・・・阿部公正
特別寄稿 「芸術文化学叢書」の発刊に寄せて・・・山本正男
第一部 沖縄に生まれた歌・踊り・ことば
古典女踊りの構造-「諸屯」の場合・・・矢野輝雄
「瓦屋節」考―女踊りの原景―・・・板谷 徹
沖縄八重山の仮面・仮装の神々―神の文芸を考えるための序章・・・波照間永吉
琉歌形式の民謡における歌詞配分リズム・・・金城 厚
久高島方言動詞の活用・・・加治工真市
九十年代沖縄ポップにおける民族性表現の諸相・・・久万田 晋
第二部 アジアのなかの沖縄と日本
琉球王朝の茶の湯―受容史における喜安の実像と利休流伝来の一考察・・・H・S・ヘンネマン
徳川綱誠所要縞麻羽織と沖縄の織物・・・柳 悦州
加賀の工芸・・・木村弘道
日本芸能の特質・・・横道萬里雄
三味線楽譜における間拍子の表記と口三味線・・・大塚拜子
平出久雄書簡―ある音楽学者の生涯・・・蒲生美津子
苗代川の陶工たちが伝えた歌「オノリ」―その伝承と文化触変の姿・・・草野妙子
琉球の御座楽と中国音楽―曲目と演奏形態の源流考証・・・王 耀華
アジアの彫刻・自然・人間・・・永井信一
第三部 西洋を新しく解釈する
カゼンティーノ地方のロマネスク柱頭彫刻図像研究―サンマルティーノ・ア・ヴァード教区教会
堂に関する一考察・・・尾形希和子
セザンヌの時計・・・浅野春男
十九世紀のベートーヴェン受容―楽譜出版から見えてくるもの・・・平野 昭
第四部 美の近代を越えて
シラー美学におけるユートピア的なもの・・・平山敬二
西田幾太郎の美学思想とギリシャの思惟―『ポイエシスとプラクシス』から―・・・大熊治生
近代美術におけるプリミティヴィズム・・・村山康男
「緑色の太陽」から―日本美術の近代に関わる言説として・・・神林恒道
感性の彼方・・・林 範宰
跋文・・・永井信一
執筆者紹介
A5、600頁
定価(本体5,000円+税)
Posted by 沖縄本といえば榕樹書林 at 14:04│Comments(0)
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