てぃーだブログ › 沖縄本・新書・古書・古本|榕樹書林のブログ(宜野湾市) › 歴史 › 新刊!! 松浦 章(関西大学教授)推薦 清代中国漂着琉球民間船の研究

2015年04月06日

新刊!! 松浦 章(関西大学教授)推薦 清代中国漂着琉球民間船の研究

新刊!! 松浦 章(関西大学教授)推薦 清代中国漂着琉球民間船の研究

 岑 玲(ジンレイ)著
 近年の琉球史研究の深化は飛躍的と言えるほどだが、その背景には中国側の史料が広く公開されてきたことにある。とりわけ檔案史料はその中心であり、様々な角度からの紹介・分析がなされている。本書もその一環をなすもので、詳細大量の檔案史料の中から、中国に漂着した琉球民間船の出港地、本来の目的地、そして積荷等を整理・分析し、琉球王国内の物産の生産地がどこなのか、あるいは又、どの様な移送があったのか、などを割り出している。

〈目次〉

序章 琉球王朝研究と清代檔案の重要性

第1部 清代中国に漂着した琉球民間船
  第1章 清朝中国に漂着した琉球船の漂着地
  第2章 清朝中国に漂着した琉球船の漂着時期と航行地
  第3章 清朝中国に漂着した琉球民間船の乗員について
  第4章 清朝中国に漂着した琉球船の救済方法
  第5章 清朝中国に漂着した琉球船乗員の言語接触
  第6章 清朝中国に漂着した琉球船乗員の帰国方法

第2部 琉球民間船の積荷から見る琉球国内の物流
  第1章 琉球国内の米穀の物流
  第2章 琉球国内の砂糖の物流
  第3章 琉球国内の塩の物流
  第4章 琉球国内の綿布の物流
  第5章 琉球国内の芭蕉布の物流

終章 清代檔案から見る琉球民間船の航運状況

補論 清代中国琉球交渉史の諸相
  第1章 『遐邇貫珍』に見る清朝と琉球の交渉
  第2章 清代澳門と広東省に漂着した琉球船の海難救助

   A4判、並製、240頁
   定価(本体2,800円+税)

*著者紹介*
 岑 玲(ジンレイ)(Cen Ling)
 2008年8月、中国の寧波大学卒業。
 2008年9月、関西大学大学院文学研究科。
 2011年4月、関西大学大学院東アジア文化研究科文化交渉学専攻博士課程後期課程入学。
 2014年3月、関西大学博士(文化交渉学)学位授与。
 2014年4月から現在まで関西大学アジア文化研究センター非常勤研究員。


同じカテゴリー(歴史)の記事

Posted by 沖縄本といえば榕樹書林 at 16:58│Comments(0)歴史
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。