2011年07月04日

沖縄戦史研究序説

沖縄戦史研究序説
 
 玉木真哲著 
 本書は沖縄戦時下の防諜の問題を軸に日本軍と沖縄県民との関係性を探ることによって沖縄戦という巨大な戦禍を伴う地上戦の実像を明らかにしようというものである。主要には日本軍の残した資料(防衛庁所蔵)を用いて詳細にその内実を明らかにし、沖縄戦の悲劇を軍事的視点から描き出そうとした力作である。

〈目次(抄)〉

序章 軍官民一体化と防謀に関する覚書-史観の拡張

第一章 総力戦としての沖縄・沖縄戦
1 沖縄戦史研究序説
2 戦時沖縄の防衛隊に関する一考察-基礎資料の紹介と本島南部について-
3 沖縄戦像再構成の一課題-若干の資料紹介を混じえて
4 細川日記にみる沖縄・沖縄戦
5 沖縄戦の特質

第二章 沖縄・沖縄戦のスパイ問題
1 「スパイ防止法」とその土壌-沖縄戦における防謀からみて
2 戦時沖縄の防謀について-沖縄守備第32軍の防謀対策を中心に
3 戦時防謀のかなた-太平洋戦争下の沖縄

あとがき
初稿発表誌一覧

   A5判、並製、237頁
   定価(本体2,500円+税)


同じカテゴリー(文学・エッセイ)の記事
かりん沖縄2010
かりん沖縄2010(2011-06-21 16:49)


Posted by 沖縄本といえば榕樹書林 at 15:31│Comments(0)文学・エッセイ
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。