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2024年12月31日

只今発売中!!  『芭蕉布物語 新装改版』

大変長らくお待たせ致しました。
在庫を切らしておりました『芭蕉布物語』ですが、新装版にて再版いたしました。
お買い求めは弊社ネットショップ(https://gajumarubook.jp/?pid=182565136)
又は
日本の古本屋(https://www.kosho.or.jp/products/list.php?mode=search_newitem&baseinfo_id=52000090)
にてお願い致します。

只今発売中!!  『芭蕉布物語 新装改版』



柳 宗悦著、松井 健解題 

 柳宗悦とその同人一行は、昭和13年から15年にかけて4回にわたって来琉し、琉球における民藝の美を求めて各地を踏査した。その成果は幾つもの書籍として発表され、琉球の文化や伝統工藝を広く世に知らしめることとなった。『琉球の陶器』『琉球の文化』『琉球の織物』『琉球の型附』などである。『芭蕉布物語』もその中の一冊で、昭和17年に私家版、限定225部として刊行された、B5変型の漆染め和紙装の美しい本である。本書の奥附にはこう記されている。猥(みだり)に復刻すべきに非ず。こういうこともあって本書は全集等は別として復刻・再版されることもなく今日に至っている。しかし、『芭蕉布物語』が沖縄の戦後の伝統工芸、とりわけ芭蕉布の復興に果した役割は極めて大きいものがある。1974年に人間国宝に指定された喜如嘉の芭蕉布の平良敏子さんは、『芭蕉布物語』を読むことによって故郷の織物の美を再認識し、復興への決意を固めたという。戦後の荒廃の中での苦闘を支えたのは、柳宗悦による芭蕉布への賛歌だったのである。
 本書の復刻・再版にあたっては原著のイメージを出来るだけ損なうことのないよう、印刷から紙、表紙に至るまで細かな配慮をした。解題は、この間、柳宗悦と民藝運動に関して、積極的に論を展開している松井健(東京大学名誉教授)先生にお願いし、ほぼ本文と同分量の濃密なものとなった。老齢化や過疎化、文化意識の変化等で伝統工藝はどこでも大きな危機にある。本書はその様な危機を乗り越えていくことへのエールとなろう。芭蕉布の美しさを再認識し、いつまでも残していく為に・・・。
 並製本、B5変形版、124頁、内グラビア8頁 定価(本体2,000円+税)
 2024年新装再版。

〈目次〉

前書(まえがき)/芭蕉布(ばしょうふ)/芭蕉糸(ばしょういと)/糸績(いとうみ)/
糸括(いとくくり)/糸染(いとぞめ)/桛巻(かせまき)/絣柄(かすりがら)/
機織(はたおり)/絣味(かすりあじ)/芭蕉着(ばしょうぎ)/夏衣(なつぎぬ)/
織手(おりて)/後書(あとがき)
 
〈目次〉 芭蕉布物語 解題

一、『芭蕉布物語』の位置
二、『芭蕉布物語』が語ること
三、 近代批判としての『芭蕉布物語』
四、『芭蕉布物語』爾後




※『私家版 芭蕉布物語』1点販売中!※
日本の古本屋にて購入いただけます。店頭受け取りご希望の場合も日本の古本屋にて御注文くださいませ。
https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=537709168

只今発売中!!  『芭蕉布物語 新装改版』


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Posted by 沖縄本といえば榕樹書林 at 14:17│Comments(0)美術・芸術・工芸
 
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