大城弘明著
元沖縄タイムス社写真部の専属カメラマンとして活躍してきた著者が、沖縄戦において住民被害の現場となった「ガマ」を撮りためた写真集。
これらの写真は各所で個展として展示される度に好評を博しており、大城氏は展示に際して被写体となっていただいた戦争の被害者の方々に改めて取材のお礼を述べ、現在も記憶の掘り起こしと継承の活動を展開している。
沖縄戦の惨禍を後々にまで伝える大きな成果であり作品でもある。
A4判、並製、64頁
発行所=photo HIMADO、発売元=榕樹書林
定価(本体1,500円+税)
*著者略歴*
大城 弘明(おおしろ ひろあき)
1950年 糸満市に生まれる。
琉球大学経済学科卒業。
在学中(1968~72年)琉大民俗研究クラブ、写真クラブで活動。
1972年 フリーカメラマン(東京・岩波映画写真部の契約助手など)
1973年 沖縄タイムス社編集局写真部へ入社。
2010年 沖縄タイムス社定年退職、延長雇用で嘱託。
2015年 沖縄タイムス社退職後、現在まで写真業に至る。
2016年 沖縄タイムス芸術選賞写真部門大賞受賞。
~写真展~
「地図にない村」 2010年 那覇市・県民ギャラリー
「沖縄・終わらない戦後」 2011年 横浜市・日本新聞博物館
「大城弘明・山城博明二人が撮らえた沖縄・終わらない戦後」 2015年 県立美術館
「琉球芸能の足跡」 大城弘明×大城洋平2人展 2018年 那覇市民ギャラリー
「安田のシヌグ写真展」 2015年 国頭村・安田公民館
「祖神(うゃーん)のいるシマ」写真展 2019年 宮古島市・狩俣集落センター
「大城弘明・与那覇大智二人展鎮魂と不屈の沖縄」 2019年 茨城県つくば美術館
「ガマ~イクサバの記憶」写真展 2020年 那覇市民ギャラリー
「島尻のウヤガン」 2021年 那覇市民ギャラリー、宮古島島尻パーントゥの里会館
~著書~
『沖縄島唄紀行』(共著)2001年(小学館)
『写真集 地図にない村』2010年(未來社)
『写真集 鎮魂の地図』 2015年(未來社)