琉球弧叢書13 近世八重山の民衆生活史

沖縄本といえば榕樹書林

2011年05月10日 14:02


-石西礁湖をめぐる海と島々のネットワーク

 得能壽美著 
 八重山古文書の解読を通して、通耕を軸とした近世八重山の島人の生活を描き出す。2005年比嘉春潮賞受賞。

〈目次〉

序論―基本的な考えと構成―

第一章 八重山の島々をつないだ舟
  第一節 地船・村公用船・百姓持合之船
  第二節 刳船の消長
  第三節 国絵図にみる航路と道路

第二章 15世紀後半~17世紀のネットワーク
  第一節 15世紀後半の物と人の移動
  第二節 15世紀と18世紀をつなぐ考証

第三章 18世紀~20世紀のネットワーク
  第一節 近世八重山における通耕と「村」
  第二節 海を超える通耕
  第三節 村を超える通耕

第四章 ネットワークの諸相
  第一節 「かせぎ」と商売のネットワーク
  第二節 救済と配分のネットワーク
  第三節 八重山―多良間のネットワーク

第五章 近世八重山の人頭税制における粟納
  第一節 近世八重山の粟納
  第二節 上納穀を中心にした黒島近世史
  第三節 黒島以外の島・村における粟納

結論
参考史料
史料出典一覧・参考文献一覧
あとがき―お礼にかえて―

   316頁 定価(本体4,800円+税)

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